マンゴーは、トロピカルフルーツの中でも人気が高いフルーツ。チェリモヤやマンゴスチンと一緒に、世界でもっともおいしい3つのフルーツの意味がある、「世界三大美果」のひとつともといわれています。
独特のトロピカルな香りと、濃厚な甘味が楽しめるマンゴーは、生のフルーツはもちろん、ドライフルーツやアイスクリーム、スムージーなどの加工品も人気があります。
そこで今回は、美味しいマンゴーの見分け方や保存方法、カットの仕方や美味しいレシピなど、マンゴーについて色々まとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
マンゴーってどんなフルーツ?
マンゴーは、ムクロジ目ウルシ科マンゴー属の常緑樹。東南アジアをはじめとした温かい地域で栽培されている、いわゆるトロピカルフルーツです。
品種にもよりますが、広卵形や勾玉形と呼ばれるしずくのような形をしていて、果肉は黄色からオレンジ色をしています。
熟す前の実は硬く、とても酸味が強いのですが、完熟すると濃厚な甘みと独特の香りがする、ジューシーでとろけるような果肉になり、近年消費が伸びている売れ筋フルーツ。
日本では輸入物が多く出回っており、以前はフィリピン産が主体でしたが、現在はメキシコとタイ産のマンゴーが約8割を占めています。
ちなみに世界の主な生産国は1位がインド、2位が中国、3位がタイ。
マンゴーは国内でも生産されており、生産量1位の沖縄、2位宮崎の完熟マンゴーは有名で、国内生産量の8割ほどを占め、次いで鹿児島や熊本と続きますが、意外なことに北海道でも作られています。
国産マンゴーの旬は5月~8月。輸入ものはフィリピン産が2月~7月、タイ産が3~6月、メキシコ産が4月~10月、オーストラリア産が10月~3月と、品種は変わりますが1年を通して出回っているため、いつでもマンゴーを手に入れることができます。
マンゴーの歴史!
マンゴーの原産地はインドからインドシナ半島周辺。インドでは4000年以上前から栽培が始まっているとされており、仏教の経典にもその名が記されています。
世界各国へ広く伝わったのは「大航海時代」とも呼ばれる15世紀です。ポルトガルの探検家バスコ・ダ・ガマがインド航路を発見し、マンゴーはヨーロッパを中心に広く知られるようになりました。
その後、アフリカや南米方面など、世界中に広まっていったのですが、日本に初めて持ち込まれたのは明治時代。1897年に国内の文献で初めてマンゴーが登場しています。
ただし、当時はマンゴーの開花が梅雨の時期と重なることもあり、栽培が上手くいきませんでした。それから100年という長い年月をかけ、ハウス栽培が可能になり、1970年頃に沖縄で本格的な栽培がスタートしたのです。
そして2000年頃から国内での生産量が増加し、美味しい国産マンゴーが安定して生産されるように。こうして今では、私たちにとって馴染みのあるフルーツとなったのです。
マンゴーにはどんな種類がある?高級なものは?
マンゴーとひとくちにいっても産地や品種、収穫時期などさまざまあり、世界には500種類ほどのマンゴーが存在しているといわれています。
ここでは日本の市場に出回っている代表的なマンゴーと、高級な国産ブランドのマンゴーについてご紹介します。
アップルマンゴー
マンゴーといえばアップルマンゴーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
熟すと真っ赤に色付き、形もふっくらと丸みを帯びていてリンゴに似ていることから、この名で呼ばれるようになりました。
通常はアーウィン種を指すことが多いですが、他にもケント、ヘイデン、トミーアトキンス種などがあり、その総称として使われています。
果肉は鮮やかなオレンジ色。果汁たっぷりで酸味が少なく、豊かな香りに濃厚な甘味があります。
メキシコ産が3~9月、台湾産が6~7月、ブラジル産が10~4月頃に出回り、一年を通して流通しています。
また、沖縄県や鹿児島県、宮崎県などで栽培されている国内産マンゴーのほとんどが、アーウィン種のアップルマンゴーで、贈答品としてもよく利用されています。出荷時期は6~8月頃です。
タイマンゴー
タイで栽培されているマンゴーで、マハチャノ、ナンドクマイという品種があります。
マハチャノ種はタイ語で「偉大なる父王」という意味があり、タイ国王が名付けたとされるマンゴーで、2006年に輸入が解禁された新品種。全体にゆるいカーブを描いたような形で、大きさは300g~400g程。
表面の色は少し赤みを帯びた黄色で、独特な強い香りに、酸味と甘みのバランスが取れたおいしさが特徴です。
ナンドクマイはゴールデンマンゴーとも呼ばれており、1993年に輸入が解禁された品種です。タイ語で「花のしずく」という意味があり、きれいなカーブを描いたしずくのような形をしています。
大きさは300g~400g程。皮も果肉も黄色で肉厚なため、現地では花咲きカットという皮が付いたままさいの目にカットされた状態で出されることが多いです。
マンゴーのなかでももっとも甘い品種のひとつとされており、酸味は控えめでコクのある甘味が特徴。
マハチャノ種が日本に流通するのは3~6月頃。ナンドクマイ種は一年を通して流通していますが、中でも3~6月がシーズンとなります。
フィリピンマンゴー
フィリピン産のマンゴーで、その形がペリカンのくちばしに似ていることからペリカンマンゴーと呼ばれることもあります。
熟した時の皮の色は黄色で、果肉の色もきれいな黄金色をしるため、他にもゴールデンマンゴーやイエローマンゴーなどの別名もありますが、品種名はカラバオといいます。
マンゴーの中でも繊維が少なく、滑らかで柔らかい口当たり。バランスのよい甘みとほのかな酸味が特徴的。
ペリカンマンゴーは1年を通して日本で購入できますが、旬の時期は主力産地であるルソン島が乾季となる3~5月頃です。旬の時期に収穫されたペリカンマンゴーは、糖度が20度近くにもなるため、ぜひ旬の時期に味わってみてください。
カルフォルニアマンゴー
主にアメリカのカリフォルニアで栽培されているキーツ種(ケイト種)というマンゴーは、熟しても皮が緑色のままで、別名グリーンマンゴーとも呼ばれています。日本ではほんのわずかですが、沖縄でも生産されています。
サイズはとても大きく、500gから1kg程になるものもあります。果肉はあざやかな黄色で濃厚な味わい。芳醇な香りに、ほのかな酸味とリッチな甘みに、とろけるような食感が特徴的。夏の終わりに収穫され、9~11月頃に店頭に並びます。
ピーチマンゴー
オーストラリアで栽培されている、ケンジントン・プライド種というマンゴーです。皮が桃のようなピンク色をしていることからこの名で親しまれ、大きさは300~500g程。
果肉はオレンジ色で、繊維質は少なく滑らかな口当たり。酸味は少なく、濃厚な甘さを楽しむことができます。
マンゴーはトロピカルフルーツなので夏の時期に旬を迎えますが、ピーチマンゴーが栽培されているオーストラリアは南半球に位置するため、日本と季節が逆転し、11~1月頃が旬となります。そのため、国産のマンゴーやカルフォルニア産のマンゴー旬が終わるころに旬を迎えることになります。
宮崎県産完熟マンゴー「太陽のタマゴ」
太陽のタマゴは、宮崎県の有名なブランド完熟マンゴーです。
はさみを使わず自然落下するまで木成りで完熟させることに徹底的にこだわり、糖度15度以上、重さ350g以上、色と形が美しい、という基準をクリアした完熟マンゴーだけが「太陽のタマゴ」に選ばれます。
450g前後の3Lサイズのもので、1玉5000円以上する高級品。過去には初競りで2個入り40万の値がつけられたこともあります。ギフトやお中元としてもよく利用されています。
宮崎県産マンゴーの旬は4月中旬から7月頃ですが、太陽のタマゴが出荷されるのは6月~7月頃。
トロピカルで濃厚な甘みに、みずみずしく口の中でとろける食感。一度食べたら忘れられない美味しさが多くのファンを魅了しています。
沖縄県の完熟マンゴー「美らマンゴー」
沖縄県産完熟マンゴーの最高級ブランドです。糖度15度以上、3Lサイズ以上、色が真紅などの基準を満たし、厳選されたものだけが美らマンゴーとして選ばれます。
沖縄の太陽のたっぷり浴びて育ち、真っ赤に完熟したマンゴーは、とろけるような舌触りで香りも強く、濃厚な甘みを味わうことができます。
450g前後の3Lサイズのもので、1玉5000円以上する高級品ですが、美らマンゴーは、沖縄県産全体で収穫されるマンゴーの1%ほどしかないため、欲しくても手に入れること自体が難しい、とても希少なマンゴーです。
北海道マンゴー「白銀の太陽」
完熟マンゴーといえば南国フルーツの代表格ですが、それを北海道で、しかも真冬に生産することに成功したマンゴーがあります。
雪と温泉を活用して地温をコントロールし、ハウス内の季節を逆転させることで、これまで冬には入手できなかった国産の完熟マンゴーを栽培をしています。
その中でも特に高品質なものが「白銀の太陽」というブランドマンゴーに選ばれ、450g前後の3Lサイズで1玉2万円前後もする高級品となっています。一時期は1玉5万円の値が付いたこともあり、さまざまなメディアで話題になりました。
果肉のキメが細かく、果実の繊維を感じさせない滑らかな食感に、ジューシーで濃厚な甘み。爽やかな南国な香りも楽しむことができる、北国の真っ赤なマンゴーをぜひ一度試してみてください。
マンゴーの栄養!美容・美肌効果たっぷり
マンゴーの8割は水分ですが、ビタミンA・C・E、β-カロテン、カリウムなどが多く含まれており、女性にとって嬉しい効果のあるフルーツです。
黄色い果肉には、緑黄色野菜に負けないくらいのβ-カロテンがぎっしり。β-カロテンは皮膚や粘膜を丈夫にする美肌の味方。抗酸化力も強いので、肌細胞のダメージを防ぎ、シミやシワから肌を守ります。
さらにビタミンCも多く含まれており、一個で一日の推奨量(100mg)の半分近くを摂取することができます。ビタミンCはコラーゲンの生成を促し、皮膚や血管を丈夫にし、美しい肌を保ってくれます。
ビタミンAには、粘膜の再生効果もあり、肌のトラブルケアにも効果を発揮してくれ、肌荒れに効果があります。
さらに、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用をもつビタミンEも含まれており、ビタミンA・C・Eを同時に摂れるマンゴーは、まさに理想的なエイジングケアフルーツ。
水分の排出を助けるカリウムや、腸内環境を整えてくれる食物繊維も多く、デトックスもサポート。
まさにマンゴーは、プルプル肌やアンチエイジングに効果的な美容フルーツといえるのです。
生活習慣予防にも効果的
マンゴーに多く含まれるビタミンAには、活性酸素から身体を守る働きがあります。
活性酸素は、肌のシミやシワなどの老化現象や、ガン、動脈硬化をひきおこす作用があるといわれており、活性酸素から身を守ることが生活習慣病を予防する大きなポイントとされています。
さらに、悪玉コレステロールを減少させる効果もあるので、ぜひ日常的に摂っておきたい成分のひとつです。
また、マンゴーには血液をサラサラにするカリウムも含んでいるので、脳梗塞・動脈硬化・心筋梗塞予防にも効果が高いとされています。
免疫力アップで風邪予防に〇
ピタミンCが豊富なマンゴー。抗酸化作用が高いビタミンCは、免疫力をアップさせ風邪予防に効果的。疲労回復にも効果があるため、積極的に摂取したい栄養素です。
ダイエットにも効果的
マンゴーに含まれる豊富な食物繊維は、整腸作用に効果があり、ダイエットに大敵な便秘や下痢を改善し、食欲を抑制する効果もあります。
また、リジンという必須アミノ酸が豊富に含まれており、カルニチンを生成する働きがあります。そのカルニチンは、脂肪やセルライトの燃焼効果があるため、リジンを含むマンゴーを食べることで、ダイエットにも効果があるとされているのです。
マンゴーのカロリーは高いと思われがちですが、100gあたり65kcal、1個で約125kcalとそこまで高くはありません。ただし、ドライフルーツやジュースなどの加工品は高カロリーのものがあるので、ダイエット中の方は注意しましょう。
美味しいマンゴーを選ぶポイント!食べ頃を見極めるには?
マンゴーを購入するときは、以下の点に注意して見てみましょう。
- 皮にツヤとハリがあるもの
- 色づきがいいもの
- 傷や斑点がないもの
- ずっしりと重みのあるもの
マンゴーの種類によっては白い粉がついているものがあります。これはブルームといって、収穫したばかりの新鮮なフルーツによくみられるものなので安心してください。全体に覆われているブルームが少し落ち、ツヤが出て少しペタペタした肌触りになると食べ頃になります。
フィリピンマンゴーやタイマンゴーは、鮮やかな黄色になっていれば食べごろです。表面がツルっとしたきれいなものを選びましょう。黄緑色のものは完熟前で果肉がかためなので、追熟してから食べましょう。
アップルマンゴーは、全体に赤くなっているものがよく熟していて食べごろになっている状態です。柔らかすぎず、ハリのあるものを選んでください。
グリーンマンゴーは、熟しても皮が緑のままなので見極めが難しいですが、少し黄色みがかっていたり、ブルームが落ちてツヤが出ていれば熟しています。やさしく触ってみて少し弾力があるか、いい香りが漂っているかも確認してみてください。
マンゴーが腐るとどうなるの?
マンゴーが腐っているかどうかは、見た目や色、匂いで判断しましょう。明らかにカビが生えている、腐敗臭はもちろんですが、
- 皮がぶよぶよになっている
- 茶色い汁が出ている
- 種の周りが茶色に変色している
- 黒い斑点がたくさんある
といったものは傷んでいるので食べるのはやめましょう。マンゴーは傷み始めると黒い斑点が出てきます。出始めでほんの少しだけある場合は、その部分を取り除いて食べることはできますが、食味はかなり落ちています。
また、食べてみて酸っぱい、ヒリヒリするなど明らかに味がおかしいものも、食べるのをやめましょう。
マンゴーの追熟方法!
マンゴーは追熟するフルーツです。まだ熟していない、かたいものを購入してしまった場合は、新聞紙に包んだり、紙袋に入れると、果実の熟成を速める無臭のガス「エチレン」が発生します。
これを常温で保存しましょう。20~24℃くらいが追熟させる適温です。
もっと早く熟成させたいときは、りんごやバナナと一緒に入れると追熟の速度が増します。
通常は1日程度で熟すので、翌日熟れ具合を確かめて、食べごろになっていれば袋から取り出して食べましょう。
マンゴーの保存方法!日持ちはどれくらい?
マンゴーは基本的には常温保存します。切って食べる直前まで冷蔵庫には入れないようにしましょう。7℃が低温の限界で、これより低いと低温障害を起こし、表面が黒ずみ始め、食味も悪くなっていきます。
カットしたマンゴーは、きちんとラップをして密閉しても冷蔵保存で1~2日持つかどうかなので、カットしたらすぐに食べるようにしてください。
常温保存 | 約2日~10日 |
冷蔵保存 | 約4日 |
冷凍保存 | 約1か月 |
常温保存のコツ
保存期間:約2日~10日
マンゴーは完熟すると2日ほどしかもたないため、基本的には熟す前に収穫されます。そのため、購入したばかりのマンゴーはまだ実がかたい場合があるため、日の当たらない場所に常温保存して追熟させましょう。
食べ頃の状態になるまで、新聞紙などにくるみ、風通しの良い場所に置きますが、追熟させるのに適した温度は20~24℃。日持ちさせるのに適した温度は10~15℃くらいです。
また、国産の完熟マンゴーなどは追熟の必要がない場合があるため、購入したら2日ほどで食べきるようにしてください。
冷蔵保存のコツ
保存期間:約4日
マンゴーは7℃以下になると低温障害が起こって傷んでしまうため、食べる前までは冷蔵保存しないようにしてください。そのため、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やして食べるのが理想です。
ただし、完熟したマンゴーを保存するときに限り冷蔵保存が可能です。乾燥しないように軽く湿らしたキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、それをさらに新聞紙などで包んで野菜室に入れましょう。
最後に新聞紙で包むのは冷えすぎるのを防ぐためです。そしてなるべく早く食べるようにしてください。
冷凍保存のコツ
保存期間:約1か月
マンゴーは冷凍保存すると約1か月保存することができます。皮を剥いて種を取り、好きな大きさにカットしてフリーザーバッグなどに入れて密閉し、冷凍庫で保存しましょう。
冷凍すると果肉が壊れてしまうため、解凍してもあまりおいしくありません。そのため、半解凍してシャーベットのように食べたり、ジュースやスムージーにして食べましょう。
冷凍する前にジュースやジュレの状態にして保存するのもおすすめです。
マンゴーを美味しく食べよう!おすすめの食べ方や意外な食べ方紹介
マンゴーが食べごろになったら、早速食べてみましょう。マンゴーといえば、やはり生でそのまま食べるのが一番ですが、ヨーグルトとあわせたり、贅沢なフレッシュジュースやスムージーにするのも〇。
また、火を通しても美味しくいただくことができます。完熟前のかためのマンゴーを、サラダにして食べるのもおすすめです。
ここでは、マンゴーを美味しく食べるために、食べるときの注意点やカットの方法、おすすめのレシピなどをご紹介します。
マンゴーの注意点!アレルギーが出ることも!
美味しい人気のマンゴーですが、「ウルシ科」の植物なので、人によっては果汁に触れると唇や舌がかゆくなったり、口の周りがかぶれたりする場合があります。
食べたときは何もなくても、食後や翌日に口の周りにブツブツができるケースもあるため、アレルギー体質の人はマンゴーを食べるのを控えましょう。
そして症状が出た場合は、すぐに食べるのをやめて、病院を受診してください。
マンゴーの切り方
マンゴーの種の周りは実がはずれにくいため、切るのに苦労する人もいますが、コツをつかめば簡単です。以下のようにカットしてみましょう。
1.マンゴーをまな板に縦向きにのせ、果実の幅が狭い方を上にする。
2.種は中央に1㎝前後あるのでそこを避け、種の感触を探りながら左右ギリギリに(3等分)カットする。
ここまでできれば、あとはそのままスプーンですくったり、皮を剥いて好きなようにカットすればOK。種のない部分にさいの目に包丁を入れ、両端を持って開くと高級感のある花咲きカットになります。見た目も華やかで、そのままスプーンやフォークで食べることができます。
マンゴーの種は、中に平べったい楕円形の種が入っているため、包丁を入れる方向が重要です。マンゴーを回して見ると、実の幅が狭い面と広い面があるので、狭い面を上に置いて包丁を入れましょう。
そして魚の3枚おろしのようにカットして、皮はその後にはがすのがポイント。
また、種がついている部分の果肉は、皮を切り取り種の周りにぐるりと包丁を入れると簡単に実を取り出すことができます。
農薬が気になる方は
マンゴーは皮を剥いて食べることがほとんどなので、残留農薬などを気にする必要はありませんが、輸入物が多いため、心配な方は流水で優しく洗ってから使いましょう。
それでも不安な方や、皮ごと食べたい方は、無農薬の国産ものを購入してください。
生ハムマンゴー
生ハムメロンのマンゴー版です。生ハムの塩気がマンゴーの甘味をより引き立ててくれます。
用意するもの
- マンゴー(1個)
- 生ハム(適量)
1.マンゴーは種を外して皮を剥き、好きな大きさにカットする。
2.生ハムをマンゴーに巻いて完成。
生ハムの量が多すぎると、生ハムの塩気にマンゴーが負けてしまうので注意しましょう。贅沢なおもてなしの一品としてもおすすめです。
マンゴーとミントのスープ
マンゴーを使った甘酸っぱいフレッシュスープです。マンゴーのカロテンと豆乳のイソフラボンで美肌効果もあり、ダイエット食として取り入れるのも〇。
用意するもの
- マンゴー(1/3個)
- セロリ(1/3本)
- レモン汁(大さじ1)
- 塩(小さじ1/4)
- 豆乳(150ml)
1.マンゴーとセロリはざく切りにする。
2.材料をすべてミキサーにかける。
お好みでミントなどを飾り付けに使うとおしゃれな見栄えになります。セロリは葉の部分にカロテンが多いので、苦手じゃなければ葉の部分も使いましょう。
焼きマンゴー
実は美味しい焼きマンゴー。無農薬の国産マンゴーであれば皮ごと食べることができます。
用意するもの
- マンゴー(1個)
- オリーブオイル(適量)
1.マンゴーは種を外し、皮つきのまま食べやすい大きさに切る。
2.フライパンにオリーブオイルを薄くひき、カットしたマンゴーを弱火でじっくりと焼く。
3.全体的にうっすらと焦げ目がついたら完成。
皮が気になる方は皮を剥いて調理してください。皮がパリっとしていて、実はとても甘く焼き芋のような食感に。肉料理などの付け合せにも合います。アイスクリームをのせたり、はちみつなどをかけて食べるのもおすすめ。
まとめ
栄養豊富で美肌成分たっぷりのマンゴー。南国を思わせるトロピカルな香りと、とろけるような甘さと食感は、日本でも好きな人がたくさんいます。
国産の完熟マンゴーは高級品ですが、贈答品にぴったり。なかなか手が出ないだけに、プレゼントされるとても喜ばれること間違いなし。
おいしい魅力たっぷりのマンゴーを、ぜひ楽しんでみてくださいね。