酸っぱくて爽やかな味わいと香りで、料理や飲み物をおいしくしてくれるレモン。
さまざまな場面で使うことができ、古くから世界各地で親しまれ、日本でもなじみのあるフルーツです。
そこで今回は、レモンの種類や国内レモンの産地、効果効能、美味しい食べ方など、レモンについてあますことなくご紹介します。
レモンってどんなフルーツ?
レモンはミカン科ミカン属のフルーツです。いわゆるみかんの仲間である柑橘類で、中でも酸味が強くて生食には適しませんが、香りや酸味を薬味や風味づけのために用いる香酸柑橘(こうさんかんきつ)のひとつです。
他にはカボスやすだち、ゆず、ライムなどがありますが、色々な用途があり、利用価値が高いレモンは、もっともポピュラーな香酸柑橘といえます。
日本に流通するレモンの9割前後が輸入もので、現在日本に輸入されているレモンの約7割はアメリカ産。その他にはチリなどから輸入されています。
一方、国産のものは残留農薬や坊カビ剤など心配がなく、安心して使用できるレモンとして、一部瀬戸内地方や和歌山県などで生産されています。
国内の主な生産地は、生産量の6割ほどを占めている広島県を筆頭に、二位が愛媛県、三位が和歌山県。
輸入物は通年市場に流通していますが、国産のレモンは、グリーンレモンと呼ばれる青い状態で収穫されるのが10月頃から、そして黄色く熟したレモンは12月頃から収穫され、3月頃までが旬の時期となっています。
レモンの歴史!
レモンの原産地は、2500年前からの栽培が記録されているインド北西部が有力とされています。
諸説ありますが紀元後1000年頃、アラビア商人が中東やアフリカに伝え、さらに200年ごろからイタリア南部やエジプト、メソポタミア地域に広がったとされています。
15世紀までには、ヨーロッパで広く栽培される作物となり、その大規模な産地の一つがイタリアのジェノバ。そしてジェノバ出身のコロンブスにより大航海時代の船に常備され、アメリカ大陸に伝わったのです。
そして日本には、江戸時代の1776年には、長崎に滞在したオランダ人の観察記録に栽培果樹としてレモンがあったことが記されています。
ですが、本格的に試作され始めたのは明治時代。1875年にりんご、オリーブ、オレンジなどの苗木と一緒にアメリカから導入されたのがきっかけです。
食文化の西洋化に伴いレモンの消費量も増えていき、現在でも国内生産量一位の広島県は、全国で唯一、当時の農水省レモン試験場の指定を受け、レモン栽培の基礎確立に著しく貢献したのです。
その後、レモンの完全自由化によって国産レモンは大打撃を受け、日本で流通するレモンの9割は輸入レモンが占めるようになっていったのでが、1974年に輸入レモンの防カビ剤の収穫後使用が発覚。
それ以降、安全性の面からカビ防止剤やポストハーベスト農薬の使用が問題視されはじめ、安全な食べ物を求める消費者から、国産レモンが徐々に見直されるようになりました。
そして現在では、皮まですべて利用できる国産レモンとして定着するようになり、広島、愛媛などの主産地から堅実に出荷されるようになったのです。
レモンとライムってどこが違うの?
果実の色や形が似ているレモンとライム。どちらも酸味の強い香酸柑橘ですが、ライムの方がレモンよりもひと回りほど小さく、独特の苦味と香りがあります。
そして大きな違いは、栽培に適した気候が、レモンは温帯、ライムは亜熱帯および熱帯ということ。そのため、温帯の日本ではライムはあまり生産されていません。
また、レモンはライムや和柑橘(ゆず、すだち、カボスなど)に比べてクセが少ないため、どんな料理にも合う万能型の香酸柑橘といえます。さらに一年を通して流通しているため、いつでも手に入れることができます。
元々海外から日本に入ってきたレモンが、日本の食文化にしっかりと馴染んでいるのは、他の柑橘類よりも使い勝手が良く、食材のおいしさをより一層引き立たせてくれるからなのかもしれません。
レモンの品種には何がある?
レモンと呼ばれているものには一般的な黄色いレモンと、まだ青いうちに収穫したグリーンレモンと呼ばれているものがあります。
主要3品種はリスボン、ビラフランカ、ユーレカといわれるもので、その他には、レモンとオレンジの交雑種といわれるマイヤーレモンや、ユズの一種との交雑種といわれているジャンボレモンなどがあります。
レモンは耐寒性が弱く、かいよう病に弱いため、そうした弱点を克服した育てやすいレモンや、まろやかな酸味で食べやすいレモンなど、さまざまな品種が各地で作られています。
リスボン
ポルトガル原産で、主にカルフォルニアで生産されており、レモンの代表的な品種。有名ブランド「サンキストレモン」も、このリスボンを多く出荷しています。店頭で並んでいるレモンはリスボンレモンのことがほとんど。
レモンの中でもっとも寒さに強く豊産性も高い、日本の気候に適した品種で、国内では広島県・瀬戸田を中心に栽培されています。
果重は100~140g程で、果実は長いボールのような形をしています。果汁が多くて酸味が強く、さわやかな香りが特徴的。
ユーレカ
カリフォルニア原産で。外観、味とも「リスボン」とよく似ています。カリフォルニアの太平洋沿岸地域で多く栽培されており、日本ではビニールハウスで栽培されることが多いです。
果重は110~130g前後で種は少なめ。果実は長いボールのような形や、卵を逆さにしたような形で、果肉がやわらかくジューシー。香りがよく酸味もしっかりあるレモンです。
て、ジューシーでいます。です。南アフリカ産が6~10月頃に出回り、国内産が9~12月頃に出回ります。またユーレカの枝変わりに「アレンユーレカ」や「クックユーレカ」などがあり、これらは家庭菜園としても人気です。
ビラフランカ
シチリア原産といわれ、1921年に日本に導入されました。現在では主にJA広島ゆたかの主力品種として栽培されている品種です。
果実の見た目はユーレカと区別できないほど似ていますが、トゲなしレモンと呼ばれているくらいトゲが少ない品種で、自宅栽培でも好まれています。
味もユーレカに近く、ジューシーで酸味があり、良い香りがします。
ジェノバ
主にチリで栽培されているレモン。チリ産レモンは1996年に解禁されてから、徐々に輸入量が増えています。
サイズは100~140gほど。種が少なくて香りが良く、酸味が強くて果汁もたっぷりと含まれています。
菊池レモン
1940年、ミクロネシアのテニアン島から、菊池雄二氏が東京都の八丈島に持ち帰ったのがはじまりで、八丈島や小笠原で栽培されているレモンです。
樹上で完熟させると果皮がオレンジ色に、大きさも通常のレモンの3倍の400gくらいになり、酸味がおだやかなのが特徴。果皮の苦みが抜けて甘味がでて酸味も減り、丸ごと食べることができます。
この完熟させた果実を八丈島では「八丈島フルーツレモン」として出荷しており、小笠原諸島では果皮がグリーンの時期に収穫し、「小笠原レモン」として出荷しています。小笠原産のものは皮が緑色で、皮が薄く香りが強くて爽やかなのが特徴。
マイヤーレモン
中国で発見されたオレンジとの自然交雑種。オレンジレモンとも呼ばれ、完熟すると皮がオレンジ色に近づきます。ニュージーランドから輸入されるレモンと同じ品種です。
サイズは100~130gほどで、皮が薄く苦みが少ないのが特徴。フルーティで甘味が感じられ、酸味はマイルド。果汁も豊富でジューシーですが、レモンとしての香りは控えめです。
普通のレモンほどすっぱくないので、果肉を食べる事もでき、お菓子の材料や料理にも使いやすいです。
ジャンボレモン
正式名はポンデローザ(Ponderosa)。柚子の一種とレモンが自然交雑して生まれたのではないかと考えられています。
果実は500gほどと極端に大きく、日本では庭先で観賞用に栽培されることが多い品種です。
ゴツゴツとした表面をしており、皮の色は明るいレモンイエロー。一般的なレモンより酸味は弱く、マイルドで穏やかなのが特徴的。香りも豊かで、爽やかな香りを楽しむことができます。
レモンといえばビタミンC!クエン酸もたっぷり健康や美容に〇
レモンは柑橘類の中でも多くのビタミンCを含む、ビタミンCの代名詞的な存在の果物です。その量はレモン100gあたり100mg。
これはちょうど大人が一日に必要なビタミンCの量にあたるため、毎日レモン果汁を100CC飲めばいいと覚えておくと簡単です。
また、レモンは別名クエン(枸櫞)とも呼ばれていて、レモンの酸っぱさを感じさせる成分である「クエン酸」という名称は、このレモンから付けられています。
クエン酸も豊富に含まれており、100g中6gと、全食品の中でも飛びぬけて多く含まれています。ビタミンCの効果と合わせて、
- 美肌効果
- 疲労回復
- 風邪予防
- 免疫力向上
- 血流改善
- ストレス解消
- 成人病予防
など、さまざまな効果を発揮します。
また、カルシウムや鉄分などのミネラルを体に吸収しやすいかたちにして吸収を高める、キレート作用も知られています。
疲れたときにはレモンを絞ったドリンクや、蜂蜜漬けにしたものを食べてみましょう。
生活習慣病を防ぐために
レモンの果汁や皮には、ポリフェノールの一種であるエリオシトリンや、ヘスペリジンが豊富に含まれています。
これらには抗酸化作用があり、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があるとされています。
また、エリオシトリンは、血液中の中性脂肪の増加を抑える効果があり、ダイエットや肥満防止効果にも期待ができます。
レモンの香りにはリラックス効果も
柑橘類の皮の、さわやかな香りの主成分となっているのがリモネンで、レモンが語源となっています。
レモンの香り成分であるリモネンには、食欲増進効果に加え、リラックス効果や免疫力を高める効果が。
また、不規則な生活によって乱れてしまう体内時計ですが、リモネンとレモン果汁をとることによって体内時計をリセットしてくれる働きがあることがわかっています。
朝の飲み物にレモンを加えることで、目が覚めるような酸味が朝の元気をサポートしてくれるのです。すっきりとした一日を迎えるためにも、ぜひ活用してみてください。
美味しいレモンを選ぶポイント!
それでは、レモンを購入するときのポイントについて見てみましょう。レモンをはじめとした柑橘類は、収穫するとそれ以上追熟はしないので、食べごろのレモンを選ぶことが重要です。
- 皮にツヤとハリがある
- 色にムラがなく全体的に黄色くなっているもの
- ヘタがついていて枯れていないもの
- しっかりと重みがあるもの
このようなレモンは果汁たっぷりの、新鮮で美味しいレモンといえます。反対に固くて軽く感じるものは皮が厚く、果汁が少ないレモンです。
また、店頭ではわかりにくいかもしれませんが、レモンの良い匂いが引き立っていれば、そのレモンはちょうど食べ頃の美味しいレモンだといえます。
レモンの保存方法!日持ちはどれくらい?
レモンは常温での保存に向いておらず、冷蔵または冷凍保存が適しています。最適な温度は6~8℃で、10℃を超えると劣化スピードが上がってしまうためです。
鮮度が良いレモンを使用したい場合は、まとめ買いを避け、その都度購入してください。また、レモンを皮ごと保存する場合は、塩を付けてよく洗ってください。特に輸入レモンにはワックス剤や防かび剤が残っている可能性もあるので、きちんと落としておきましょう。
常温保存 | 約2~3日 |
冷蔵保存 | 約5日~1か月 |
冷凍保存 | 約1か月 |
漬け保存 | 約1か月~1年 |
常温保存のコツ
保存期間:約2~3日
レモンはグレープフルーツやバナナとは異なり、常温での保存に不向きなフルーツです。10℃以上になると品質が低下します。
それでも常温で保存するであれば、ひとつずつ新聞紙などに包み、冷暗所に置くようにしましょう。傷むスピードが速いため、すぐに使い切るようにしてください。
冷蔵保存のコツ
保存期間:約5日~1か月
レモンは鮮度を保つためにも、野菜室で保存するのが通常の方法です。丸ごと保存するときは、乾燥しないようにひとつずつラップや新聞紙に包んだり、保存袋やポリ袋に入れて保存しましょう。約2週間~1か月と長持ちします。
そして、カットしたレモンの場合は、保存期間は約5日。レモンは乾燥に弱いため、しっかりラップに包んで保存しましょう。そして早く使うようにしてください。
冷凍保存のコツ
保存期間:約1か月
レモンが大量にあるときなど、長期間保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存をすると細胞が壊れてしまい、食感や風味が落ちるといわれていますが、実はそれがレモンにとってはメリットに。冷凍して細胞が壊れることで、固い皮ごと果汁を絞りやすくなり、レモンの香りや風味をあますことなく使うことができるのです。
また、レモンに含まれるビタミンCは、高温には弱いですが、低温には強く、冷凍保存することによってビタミンCが失われることはありません。
特にまるごと冷凍したレモンをすりおろすのが、一番香りが際立つのでおすすめです。レモンを良く洗い、水気をしっかり拭き取ったら、ひとつずつラップをして、フリーザーバックなどに入れて保存しましょう。
櫛型などにカットしたレモンも同じようにラップで包むか、蓋つきの密封容器に入れて保存します。
スライスしたレモンは、ラップに重ならないように並べ、その上からぴったりとラップではさんで冷凍しておくと、1枚ずつ取り出して使うことができるので便利です。
絞ったレモン果汁を冷凍するときは、フリーザーバックに入れるのもいいですが、製氷器に入れて凍らせると便利です。ブロック型に凍ったレモン果汁を1つずつ取り出して使うことができます。
丸ごと保存したレモンと、レモン果汁は約1か月。カットしたレモンは約3週間程を目安に使い切るようにしましょう。
漬け保存のコツ
保存期間:約1か月~1年
レモンといえば砂糖漬け。砂糖漬けにしておくことで長持ちする上に、料理やお菓子、ドリンクなどに利用できます。また、数年前に話題になった塩レモンも長期保存に向いています。
砂糖漬けは約1か月、塩レモンは約1年が保存期間の目安です。ここでは簡単な砂糖漬けと塩レモンの作り方をご紹介します。
レモンの砂糖漬け
用意するもの
- レモン(3個)
- 砂糖(150g)
- 密封容器
1.密封できる容器を煮沸またはアルコールで消毒しておく。
2.レモンは薄く輪切りにして種を取り除く。
3.容器にレモンの輪切りと砂糖を交互に入れ、最後に砂糖を入れて蓋をする。
4.冷蔵庫で2日ほど置くと砂糖となじみ、食べごろになります。
砂糖はグラニュー糖か三温糖がおすすめです。レモンの砂糖漬けは、そのまま食べるのはもちろん、紅茶に入れてレモンティーにしたり、野菜と和えてサラダにしたり、鶏肉のソテーに添えてもおいしいです。
レモンの皮が苦手な方は、皮を切り落として作ってください。皮ごと使うときは、国産の無農薬レモンを使った方が安心です。
塩レモン
塩レモンは、レモンを塩に漬けて、熟成させた、モロッコの伝統的な調味料です。肉料理や鍋料理などに使われることが多く、爽やかなレモン香りと、深みのあるうまみ、ほのかな苦みが料理の味をまとめてくれます。
用意するもの
- レモン(4個)
- 塩(40~80g)
- 密封容器
1.密封できる容器を煮沸またはアルコールで消毒しておく。
2.レモンはよく洗い、キッチンペーパーなどで水分をよく拭き取る。カビを生やさないよう丁寧に行ってください。
3.レモンを5mmくらいの厚さの輪切りにします。
4.瓶にレモンと塩を交互に詰めて、最後は塩をかけるようにして蓋をする。塩分が足りないと(20~30%以上)腐らせてしまうことがあるので少ないようであれば足してください。
5.日光が当たらない冷暗所で1週間以上置く。1日1回、軽く振ってなじませるのがコツです。
冷蔵庫に入れると発酵が止まってしまうため、室内の暗くて涼しい場所に置きましょう。レモン液がトロっとしてきたら完成です。発酵したら冷蔵庫で保管しましょう。
塩分濃度や保管する温度、カビに気を付けておけば1年と長持ちします。魚や肉と相性がいいので漬けて焼いたり、サラダのドレッシングに使ったり、万能な調味料として使ってください。
レモンを美味しく食べよう!おすすめ簡単レシピ紹介
レモンは添え物や調味料として使うことがほとんどなので、脇役のイメージが強いですが、少し使うだけで料理の味がぐっと引き締まったり、爽やかにしてくれたりと、なくてはならない存在です。
そして、レモンの酸味は塩の味を引き立てるため、減塩にも一役買ってくれます。
よく話題にあがるのが、から揚げなどの揚げ物に添えられるレモンですが、爽やかな風味と酸味が加わり、油っこさを軽減させてくれます。また、レモンに含まれるクエン酸は、油の多い揚げ物の消化を促進させ、ビタミンCはコレステロールを下げ、血糖値を安定させてくれるため、健康面でも理にかなっているのです。
また、レモンの果汁には酸化を抑える働きがあるので、リンゴやアボカドなど、変色しやすい物にかけておけば変色を抑える事ができます。
ここではレモンを美味しく食べるための、レモンを使った簡単レシピについてご紹介します。
農薬が気になる方は
輸入レモンにはどうしてもカビなどの防止のため農薬が使われています。そのため、農薬が心配な方は、
- あら塩を手にとり、レモンを揉むようにしながら表面のワックスを落す。その後、熱湯でさっとゆで、水でよく洗い流す。
- 野菜・果物も洗える洗剤をスポンジにとってレモンを洗い、水で洗い流す。
- ボウルなどにレモンを入れ、たっぷりの水を注ぐ。食用重曹を大さじ1杯程度入れて1分ほど置き、スポンジで皮を洗い、水で洗い流す。
といった方法で洗ってみましょう。特に皮を使いたいときは、できるだけ国産の無農薬レモンを使うようにしてください。日本のレモンは減農薬や無農薬で育てられたものが多いのでおすすめです。
レモンのはちみつ漬け
レモンの砂糖漬けもいいですが、はちみつが好きな方ははちみつ漬けにして楽しんでみましょう。皮も使うため、国産の有機レモンを使うのがおすすめです。
- レモン(1個)
- はちみつ(100gはちみつが浸かるくらいの量)
- 密封容器
1.密封できる容器を煮沸またはアルコールで消毒しておく。
2.レモンはよく洗って水けを拭き、薄く輪切りにする。
3.容器に輪切りしたレモンを入れ、はちみつをかける。
4.ふたを閉めて冷蔵室で保存し、一晩置くと完成。
はちみつは、レモンがしっかり浸かるようにかけてください。
レモンに含まれているクエン酸は疲労回復に役立ち、はちみつには体に吸収しやすい糖分を含んでいるため、スポーツ時にもピッタリ。
そのまま食べたり、水やソーダなどで割って飲むのもおすすめ。寒い日はお湯で割り、ホットレモネードにして飲むと体が温まります。1週間を目安に食べ切るようにしてください。
たたききゅうりのしらすレモン和え
たたききゅうりにレモンを効かせて爽やかに。しらすの塩気とごま油を合わせることでさらに美味しい1品になります。
用意するもの
- きゅうり(2本)
- しらす(15g)
- レモンの皮すりおろし(少々)
- aごま(適宜)
- aごま油(大さじ1.5)
- aレモン果汁(小さじ2)
- a醤油(小さじ1)
- a塩(少々)
1.きゅうりは綿棒で叩いて手で割り、ボウルに入れて塩(分量外)を振り、揉みこむ。
2.しばらくしたら水気が出てくるので手で絞る
3.しらす、ごまにaをすべて混ぜ合わせ、少しなじませたらレモンの皮をすりおろしてかける
ポイント
レモン果汁はお好みで調整してください。多めにすると爽やかさがアップして、夏向き鮭のレモン焼き
鮭をレモンと一緒に焼き上げて、サッパリとした仕上げにした一品です。
用意するもの
- 鮭(3切れ)
- 塩(小さじ1/2)
- めんつゆ(3倍濃縮大さじ1)
- サラダオイル(小さじ1)
- レモン(1/2個)
1.レモンはよく洗い、薄くスライスする。
2.鮭はウロコをとって洗い、水気をよく拭いて全体に塩をふって15分ほど置く。出てきた水分をよくふく。
3.鮭にめんつゆ、サラダオイルの順にまぶし、レモンをのせて15分ほど置く。
4.焼きグリルに鮭を入れてレモンを上にのせ、10~15分焼き色がつくまで焼いて完成。
鮭は皮目よりも身の方にレモンを置いて焼いた方が、レモンの味がしっかりうつります。身をほぐして、おにぎりやお茶漬けにして食べるのもおすすめです。
レモンバター
レストランでステーキを頼むと、肉の上に乗っている淡い黄色のレモンバター。ソースと絡めて食べると絶品です。
用意するもの
- バター(50g)
- レモン果汁(10ml)
- レモンの皮(少々)
1.バターを電子レンジで20秒ほど加熱し、力を入れなくてもスプーンがすっと入るくらいまでの状態にする。
2.スプーンなどでよく混ぜて滑らかにしたら、レモン果汁を5回くらいに分けて少しずつ加えながら混ぜる。
3.レモンの皮をすりおろして加え、よく混ぜたらできあがり。
レモンの皮をすりおろして加えることで、レモンの香りをより楽しめるようになります。肉料理だけでなく、魚のソテーや、野菜炒め、パスタなどに絡めても美味しくいただくことができます。
トーストするときに塗るバターとしても使うのもおすすめ。レモンの爽やかな香りが食欲をそそります。
レモンは掃除や消臭にも使える優れもの
レモンのクエン酸はアルカリ性の汚れに、リモネンは油汚れを落とすのに便利です。
そのため、料理に使うだけでなく、拭き掃除に使ったり、消臭芳香剤の代わりにすることができます。
油汚れの掃除に
ガスレンジの周りなど、油でベタベタと汚れている場所に、塩を少し振りかけた後、カットしたレモンで拭き、最後にタオルで拭き取ってみましょう。
すると、油汚れがスッキリと落ちます。油汚れが酷い場合には、皮の外側をしぼった液を油汚れにつけた後、内側の面でふくと汚れが取れます。自然な材料で掃除しているので安心。
ただし、掃除をする場所が、大理石などの酸に弱いものでないことを確かめてから使うようにしてください。
茶渋汚れや水垢落としに
ポットや急須、蛇口やシンクなど、ミネラル分が溜まった汚れをキレイにするのにもレモンは使えます。
ポットの中に水を入れ、レモンの皮のスライスを少し入れて沸騰させます。沸騰したら火からおろし、数時間放置し、中の水とレモンを捨て、こすり洗いするとピカピカに。
それでも落ちない頑固な汚れには、レモンの皮を直接ゴシゴシと擦ってみるのも効果的です。
蛇口やシンク周りの水垢には、レモン汁を布に付けて拭き、しばらく置いてから拭き取ると、カルキが取れてきれいになります。
水筒やコーヒーポットなどを洗うときは、塩と氷とレモンの皮を、空のポットに入れ、数分シェイクしてから、中身を出して洗い流すとキレイになります。
電子レンジの掃除に
電子レンジの内部は、食べ物の飛び散りなどで意外と汚れています。耐熱容器に水を半分入れ、そこにレモン汁を絞り、そのまま絞った後のレモンも一緒に入れ、電子レンジで5分ほど温めましょう。レモンの蒸気で電子レンジ内部の固まった汚れが柔らかくなります。
終わったらドアを開けずにそのまま5分程放置して、レンジの庫内を蒸らすようにします。その後、お湯が入った容器を取り出し、汚れをタオルや布で拭き取ります。
頑固な汚れには、チンした容器に入っているレモン水をタオルに浸して拭きましょう。レモンの爽やかな香りに包まれ、汚れが取れるだけでなく、消臭効果もバッチリ。
料理に使った後のレモンを捨てずに有効活用してみてください。
生ゴミの消臭に
レモンの皮は生ゴミの臭いを消し、台所を爽やかな香りに変えてくれます。魚などをさばいたあとのまな板は、よく洗ってもなかなか生臭さが落ちません。
そんなときは、まな板を洗った後、塩をふり、レモンの切れ端で、円を描くようにこすると、レモンのさわやかな香りになり、生臭さがなくなります。料理などで使った後のレモンを使えばOKです。また、レモンの皮と生ゴミを一緒に処理するだけで、嫌な臭いがサッと消えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
レモンは料理や飲み物を一段と美味しくしてくれる上に、健康や美容効果もあり、さらに掃除にまで使えるとても万能なフルーツです。
古くから世界の家庭料理でも使われ、貴重な存在だった頃は富の象徴ともされてきたレモン。
そんな歴史のある、酸っぱくて爽やかな香りのするレモンを、ぜひ色々な場面で楽しんでくださいね。