バナナは栄養バランス抜群!健康や美容効果は?保存方法や美味しい食べ方!

バナナといえば南国のイメージですが、日本でも1年を通して手頃な価格で食べられることができ、とてもなじみのある果フルーツです。

バナナの歴史は非常に古く、最大の食用作物ということもあり、人間の歴史の中でも重要な役割を担ってきました。神々の登場する神話や伝説にも、バナナはよくモチーフとして登場します。

そんな身近なバナナですが、実は知らないこともたくさん。そこで今回は、バナナの歴史や品種、美味しい食べ方やレシピなどについて、詳しくご紹介します。

バナナってどんなフルーツ?世界で一番食べられている!?

バナナは、バショウ科バショウ属に属する、果実を食用とする品種群の総称で、いくつかの原種から改良された多年性植物です。

世界で一番栽培されているフルーツで、世界のバナナ生産量は1億1000万トンを超え、莫大な量のバナナが生産され、世界中の人々に食べられています。主な生産国はインドを筆頭に、中国、フィリピン、ブラジル、エクアドル

日本での主な生産地は鹿児島県、沖縄、宮崎県ですが、生産量はごくわずか。日本に出回っているバナナの99%以上が、フィリピン、エクアドル、台湾からの輸入ものとなっています。

また、バナナには生で食べる以外に、かたくて甘味のない調理用の品種もあり、アフリカなど一部の地域では主食として利用されています。

私たちが普段食べているバナナには種がありませんが、原種には黒い種がいくつもあったとされ、突然変異により種のないバナナができました。また、種によっては熟すまでは毒を持つものも。

おかげでバナナは食べやすくなりましたが、栽培種のバナナはすべて単為結実(たんいけつじつ)といって、受精が行われずに果実ができ、生殖ができません。

そのため、現在はバナナの茎の根の脇から出てきた新芽を苗として育て、新たに植えることで増やしています。

バナナの歴史!

バナナの原産地は東南アジアを含むマレーシア熱帯アジアなど。バナナの栽培の歴史はパプアニューギニアから始まったと考えられており、1万年ぐらいも前から栽培していたとされています。

それが東南アジア全体(紀元前8000年~紀元前3000年頃)に広まり、やがてインドやアフリカまで広まり、エジプトなどにも交易品として持ち込まれていました。

そして、15世紀にポルトガル人がバナナを発見し、西アフリカからハイチを経由し、中央アメリカや南アメリカへと伝わったとされています。

そして、日本で正式に輸入が開始されたのは1903年(明治36年)。台湾産のバナナが輸入されました。

現在、日本でバナナといえばフィリピン産。これは、1960年代にフィリピンのミンダナオ島という大きな島で、日本に輸出するために大きなバナナの農園が作られたため。

現在の日本に流通するバナナの9割近くは、ミンダナオ島から輸入したものです。また、輸入バナナは青いうちに収穫し、エチレンという植物ホルモンで追熟させてから店頭に並びます。

バナナにも色々な種類がある?

それでは、バナナの種類についてご紹介します。バナナといえば、弓なりの湾曲した形に黄色い皮をイメージしますが、皮の色は品種によって異なり、桃色から紫まで多種多様にあります。

世界中で栽培されているバナナは大きく2つの種類に分かれ、生食用と料理用があり、300種類以上もあるといわれています。その中でも有名なバナナについて見ていきましょう。

ジャイアント・キャベンディッシュ(フィリピンバナナ)

店頭で見かけるバナナのほとんどが、キャベンディッシュという品種です。フィリピンから輸入されているのでフィリピンバナナとも呼ばれており、しっかりとした厚い皮をしていて日持ちに優れています。

キャベンディッシュといえばあっさりとした甘味が印象的ですが、産地や栽培方法が味に大きな影響を与え、標高500m以上の高地で時間をかけて栽培されたバナナほど、コクのある甘味ともっちりとした食感があり、高い栄養価を持ち、高級なバナナとして販売されています。

高地栽培によって作られた「スウィーティオ」、「極撰」、「甘熟王」などのブランド名がついたバナナはすべて同じ品種のバナナです。

台湾バナナ

台湾で主に作られているもので、北蕉(ほくしょう)や新北蕉(しんほくしょう)という品種があります。台湾バナナは香りが強く、甘味が濃厚なのが特徴。

ですが、台湾バナナの市場シェアは約1%と非常に少ないため、価格も高めで手に入りにくいですが、味や健康の面で台湾バナナが見直され、販売量も少しずつ増えています。

見かけたらぜひフィリピン産バナナと味を比べてみてください。

エクアドルバナナ

エクアドルで作られたバナナで、「サニートバナナ」や「エナーノバナナ」というブランドが人気です。品種としては「グラネイン」が多く、見た目はキャベンディッシュに似ていて、少し酸味のあるあっさりとした味わいが特徴。

こちらも流通量は少ないですが、近年少しずつ取り扱いが増えてきています。

モンキーバナナ

セニョリータともいわれるバナナで、日本の店頭に並ぶのはフィリピン産のものであることがほとんどです。

長さ7cm~9cm、太さ2.5cm程度と、一般的なバナナと比べると短く、見た目はずんぐりとした小柄なバナナ。皮が薄いので剥きやすく、果肉も柔らかいのが特徴的。甘味も強いので子どもや女性に人気があり、デザート用としておすすめの品種です。

バナップル

株式会社スミフルが開発したデザートバナナです。少し小ぶりで、リンゴのような酸味があるのが特徴。アップルバナナという種類のバナナに似ています。

2012年4月に販売を開始し、残念ながら2018年1月に販売終了となりましたが、スミフル社ではその後も、さまざまな品種のバナナを開発しています。

モラード

別名「レッドバナナ」と呼ばれ、果皮の色が赤茶色っぽくなるのが特徴的。果実はやや短く、形は少し太めの円筒形で、果肉は普通のバナナと同じように黄白色で、もっちりとした食感にさっぱりとした甘さがあります。

主な輸入先はフィリピンやエクアドルです。

ラカタン

ラカタンはフィリピンで一番ポピュラーなバナナで、日本で定着しているキャベンディッシュ種よりも人気があるバナナです。

果肉はややオレンジがかったような濃い色をしており、味はとても甘く、皮をむくとバナナの良い香りが広がります。

日本では、ドールが2009年3月から本格的に輸入販売を始めました。

ラツンダン

ラツンダンはフィリピンでは「アップルバナナ」や「ツンダン」としても知られており、フィリピンでポピュラーな生食用バナナです。ラカタンに比べ小さく、皮も薄く、黄色い皮には小さい黒い斑点があります。

果肉は多くのものが薄い黄色~白色で少し硬め。かすかな酸味と甘みが強いのが特徴。ラカタンの代わりにデザートとして食べられています。

島バナナ

南国フルーツの代表であるバナナですが、沖縄には一般的なバナナよりも小ぶりな「島バナナ」というものがあります。

台風の影響を受けやすく、生産数が安定しないことから、本州ではほとんど流通していませんが、木成りで熟してから収穫できるので、輸入バナナより甘みも酸味も強くて濃厚沖縄での価格も輸入物の何倍もします

輸入されているバナナとは一味もふた味も違うので、機会があればぜひ食べてみてください。

料理用バナナ

煮たり、焼いたりして食べる、甘味がない調理用のバナナです。

調理用のバナナにもさまざまな品種があり、カルダバは、フィリピンでもっとも多い料理用のバナナで、太短く、角ばっています。

ホーンバナナとも呼ばれ、牛の角に似ているツンドクは、超大型で長さ40cm以上のものもある大きなバナナです。

また、普通は一本ずつ分かれているバナナですが、果指がくっついたままの状態で、房が扇形になっているリンキッドというバナナもあります。

バナナの優れた栄養!どんな効果がある?

栄養価が非常に高く、手ごろな価格で一年中食べることができるバナナは、まさにフルーツの優等生。具体的には以下のような効果があります。

  • 基礎代謝アップ・・・ビタミンB6
  • アンチエイジング効果・・・ポリフェノール
  • 美肌効果・・・ビタミンC
  • むくみ対策・・・カリウム
  • 整腸作用・・・食物繊維
  • 骨を形成・・・マグネシウム

ビタミンC、ビタミンB6、カリウムなど、からだの機能を整えるのに重要な栄養素が豊富で、バナナ(中1本)のビタミンB6の含有量はフルーツの中でもっとも多く、カリウムはアボカドに次いで2位。

抗酸化作用のあるポリフェノールは、赤ワイングラス1杯分ほども含まれており、果物の中でもトップクラスです。

近年は、バナナに含まれるポリフェノールに、がん予防や老化防止などのさまざまな効果が期待されることがわかっており、花粉症の症状を緩和するという研究も発表されています。

また、ショ糖の一種であるフラクトオリゴ糖は、腸内の善玉菌の栄養になる成分。水溶性食物繊維とともに働き、腸内環境を改善するのに役立ちます。

バナナはスポーツ時の栄養補給にピッタリ!

スポーツ選手が試合の途中でバナナを食べているのを見かけたことはありませんか?

バナナには、即効性のエネルギー源となる果糖、ブドウ糖、そして、あとからエネルギーに代わるショ糖が含まれています。そのため、食べてすぐにパワーの源になるとともに、パワーが持続するというメリットがあります。

また、バナナに豊富に含まれているカリウムは、運動中に筋肉がけいれんするのを防ぎ、さらにマグネシウムが多く含まれているので、疲労回復にも効果が期待できます。

実際に、運動後の栄養補給や炎症防止において、スポーツドリンクと同等に効果が期待できるという研究結果が導き出されており、まさにバナナはスポーツに最適なフルーツなのです。

また、良く熟れたバナナは消化もよく、スポーツ時だけではなく、これから活動を始める朝に食べるのもおすすめ。子どものおやつにもぴったりです。

朝バナナダイエットとは?

一昔前ブームとなった朝バナナダイエット。やり方はとても簡単で、朝食の代わりに常温の水とバナナを1~2本食べるだけ。続けやすく効果があるとして、当時はバナナが品薄になるほど人気があったダイエット法です。

実際に、バナナに含まれる食物繊維や、ショ糖の一種であるフラクトオリゴ糖は、そのまま腸に届いて善玉菌のエサとなり、腸内環境を改善します。

そして、ビタミンBやカリウムはむくみを改善したり、代謝を促進する効果が。

さらに、バナナ1本(約100g)のカロリーは86kcalご飯1杯(252kcal)や食パン1枚(211kcal)を食べるよりヘルシーで、バナナだけで多くの栄養を摂取できます。

ダイエットで気になる糖質も含んでいますが、ブドウ糖・ショ糖・食物繊維などをバランスよく含んでいるため、腹持ちが良く、急な血糖値の上昇を抑えられるという特長があり、まさにダイエットに最適なフルーツなのです。

そして何よりも続けやすいのがこの方法の良いところです。さまざまなダイエット法がありますが、どんな方法も大事なのは継続すること。

朝バナナダイエットは、朝の忙しい時間帯に、手間をかけて朝食を用意することなく、すぐに食べることができます。また、比較的安価なのでお財布にも優しく、いつでも店頭に並んでいるため、誰でも簡単に手に入れることができます。

それが流行した原因の一つでもあったのです。今ではバナナが品薄の状態ではないので、もしダイエットを考えているのであれば、朝バナナダイエットを試してみるのもいいかもしれません。

バナナはイライラ防止や安眠にも効果的!?

あまりイメージがないかもしれませんが、バナナはストレス解消にも効果があります。

バナナには、トリプトファンという物質が含まれていますが、トリプトファンは心を安定させるホルモン、セロトニンの材料になるため、ストレスを解消したり、安眠をサポートする効果があるのです。

また、バナナに含まれているマグネシウムには、緊張をやわらげるリラックス効果も。

イライラしたり、ストレスがたまっているなと感じたときはぜひバナナを食べてみましょう。眠りの質を高めたい人は、夜にバナナを食べるのがおすすめです。

美味しいバナナを選ぶポイント!食べ頃を見極めよう

それでは、美味しいバナナを選ぶポイントについてご紹介します。皮の状態で食べごろや熟成度合いも知ることができます。

まずは、以下のポイントをチェックしましょう。

  • 房の付け根がしっかりとしている
  • 茎が太くて短い
  • 傷んだ部分がない
  • バナナの大きさが揃っている
  • 全体的に丸みを帯びている
  • 全体がまんべんなく黄色になっている

バナナをスーパーなどで購入するときは、3~6本くらいの房になっているものを選ぶことが多いので、まずは房の状態を見てください。

房の付け根と茎を確認し、しっかりとしているものが良品です。茎は太くて短い方が美味しいです。

次にバナナの形をチェックしましょう。バナナには、角が角張ったものと丸みを帯びたものがありますが、丸みを帯びた形をしている方が美味しいバナナです。

また、バナナは青いうちに収穫され、追熟させてから食べごろの少し前に店頭に並びます。自宅でも常温で置いておくと少しずつ追熟していきます。そのため、日持ちせたいときはバナナに斑点がまったく出ていなくて、付け根部分が緑色でかたいバナナを選びましょう。

ただし、バナナが青すぎると甘味がないため、すぐに食べたいときは、まんべんなく黄色になっているものを選んでください。

そして、触ってみてフニャフニャしすぎているものは、完熟しきっているサイン。直ぐに傷んでしまう可能性があります。バナナは茎に近い部分が熟しやすいので、その部分を触ってみて、柔らかすぎるものは避けるようにしましょう。

バナナにできる斑点!シュガースポットとは?

バナナは熟していくにつれて、皮が青→緑→黄色と変化していきますが、さらに熟していくと「シュガースポット」と呼ばれるそばかすのような茶色い斑点があらわれます。

このシュガースポットが出始め、バナナの所々にあらわれたら完熟した証。糖度も追熟するにつれて上がっていき、お店に並んだばかりの頃と完熟したものを比べると、2倍もの違いがあるのです。

シュガースポットがでない種類(モンキーバナナ)もありますが、普段購入するバナナのほとんどはシュガースポットが出る品種のため、ぜひ食べごろの目安にしてみてください。

ただし、シュガースポットは、たくさんあればいいわけではありません。熟しすぎると苦みがでてきてしまうため、
もっとも香りが高くおいしく食べられるのは、シュガースポットが出始めたタイミングとなります。

好みもあるため、甘味が強くて柔らかいのが好きな方はある程度シュガースポットが出てから、しっかりしたバナナが好きな方は、シュガースポットが出る直前や、出始めたタイミングでいただきましょう。

バナナが腐るとどうなるの?

バナナが完熟し、さらに放置すると、ふにゃふにゃに柔らかくなっていきます。

  • 酸っぱい匂いや生ごみのような匂いなどの異臭がする
  • 皮に白いカビが生えている
  • 皮がむけないくらい柔らかい
  • 果肉が黒くドロドロになっている

明らかに異臭がしたり、見た目が悪くなっていたり、上記のようなバナナは腐ってしまっているので、食べるのを避けてください。

熟した印であるシュガースポットを見て腐ってしまったと勘違いする方もいますが、シュガースポットは徐々に増えていくため、完熟しているのか、それを過ぎてダメになってしまったのか、見極めが難しい場合もあります。

そんなときは少しだけ食べてみて、苦い、酸っぱい、ピリピリとするときはもちろん、少しでもおかしいと感じたら食べないようにしましょう。

バナナの保存方法!日持ちはどれくらい?

バナナは自らエチレンガスを発生させて、追熟していくフルーツです。食べごろになるまでは常温保存が基本となります。

また、熱帯地域のフルーツなので、13℃以下の寒い場所は苦手で、最適な保存温度は15~20℃。そのため、未熟なうちに冷蔵や冷凍保存すると、追熟が止まり、甘さがでなくなってしまうので気を付けましょう。

常温保存 約3~10日
冷蔵保存 約2~3週間
冷凍保存 約1か月
乾燥保存 約3週間

常温保存のコツ

保存期間:約3~10日

バナナに青さが残っていて、かたいものは未熟なので、直射日光のあたらない場所にしばらく置いて追熟させましょう。包装されている場合は、蒸れやカビを防ぐために袋から取り出します。

テーブルなどのバナナと接している部分から傷んでいくため、バナナの膨らみの方を上にして置きましょう。できるだけ長持ちさせたい場合は、房のバナナを吊るしておくためのバナナスタンドを利用するのがおすすめです。S字フックや紐を利用することもできます。

ただし、熟しすぎると房の付け根部分からちぎれてしまうことがあるので注意してください。

購入したときのバナナの追熟度によって日持ちする期間は異なりまが、夏場の気温が高い時期は3日ほど、冬場は10日ほどが保存期間の目安です。シュガースポットという斑点があらわれたら食べごろの印なので、それを判断基準としてください。

冷蔵保存のコツ

保存期間:約2~3週間

シュガースポットがあらわれ始めたら、冷蔵保存にすると少し長持ちさせることができます。冷蔵庫に入れると追熟が止まってしまうので、熟していないバナナは常温で追熟させてから冷蔵保存するようにしてください。

バナナはそのまま冷蔵保存すると皮が黒く変色してしまうのですが、変化するのは皮だけで、中身に影響はありません

変色が気になる方は、1本ずつラップで包んだり、新聞紙にくるんでからビニール袋に入れて口を閉じ、野菜室にいれて保存しておくと、黄色い状態をキープさせながら保存することができます。

冷凍保存のコツ

保存期間:約1か月

バナナをもっと長持ちさせたいときは冷凍保存がおすすめです。冷蔵保存と同じように、追熟が止まるので、バナナに甘味が出てから冷凍保存してください

皮をむいて好きな大きさにしたバナナを、ラップで包んだりフリーザーバッグに入れて冷凍してください。レモン汁をかけておくと変色を防ぐことができます

1か月ほど日持ちしますが、一度冷凍したバナナを全解凍すると水分が出て、ベチョベチョの食感になってしまうため、冷凍したままや、半解凍して食べるか、スムージーにしたり、お菓子作りなどに使うのがおすすめです。

乾燥保存のコツ

保存期間:約3週間

バナナを乾燥させてバナナチップにして保存することもできます。水分が抜けることで傷みにくくなり、清潔な瓶や缶に乾燥剤と一緒に入れておけば、常温でも3週間程度は保存が可能です。

ドライバナナにすると、うまみや栄養価もギュッと凝縮され、持ち運びも簡単になるため、ハイキングや登山などのおやつにもピッタリ。

作り方も簡単で、斜め薄切りにしたバナナをクッキングシートの上に並べ、130℃のオーブンで30分程度焼けば完成。天日干しの場合は2~4日干すとできます。

3~4時間ほど干してできる、セミドライ(半生)の状態で食べても美味しいですが、この場合は長期保存には向かないため、ラップに包んで冷蔵庫に置き、2~3日で食べきりましょう。

バナナを美味しく食べよう!効果アップの食べ方や意外な食べ方紹介

それでは、バナナの美味しい食べ方やおすすめの食べ方についてご紹介します。やはりおすすめは生のバナナをそのまま食べること。

バナナに含まれるビタミンを損なわずに摂取することができ、栄養価が高く、少量ですばやく栄養補給ができるためスポーツ前後の栄養補給や病後の体力回復にピッタリ。

そして、冷凍バナナは抗酸化作用のあるポリフェノールが増え、体に悪い活性酸素を除去する効果が。乾燥させて作るバナナチップはむくみを改善してくれるカリウムがぎゅっと凝縮され、たくさん摂ることができます。

また、バナナは加熱しても美味しく食べることができます。生のバナナとはまた違った甘さや風味が楽しめる上、腸内環境を整えるオリゴ糖がアップします。

このように、食べ方によって栄養素がアップするため、目的別に食べ方を変えてみるのもおすすめです。

農薬が気になる方は

バナナは皮をむいて食べるため、ほとんど気にする必要はありません。どうしても気になる方は無農薬のバナナを選ぶか、バナナの先端を少し切り落として食べるようにしましょう。

バナナとごまのサンドイッチ

甘いおやつサンドイッチです。作り方も簡単なので、甘いものが食べたいときにおやつに試してみてください。

用意するもの

  • バナナ(半分)
  • サンドイッチ用のパン(2枚)
  • 練り白ごま(大さじ1)
  • はちみつ(小さじ1)

1.バナナは皮をむき、薄切りにしておく

2.練り白ごまとはちみつを合わせてパンに塗る

3.2のパンでバナナをはさみ、食べやすく切って完成

ごまとはちみつの代わりにピーナッツバターやあんこ、ホイップクリームを使ってもOK。自分の好きなものでアレンジしてみてください。

簡単皮ごと焼きバナナ

とにかく簡単な焼きバナナのレシピです。生のバナナとはまた違った甘さや風味が楽しめます。

用意するもの

  • バナナ(1本)
  • シナモンシュガー(適量)

1.バナナは皮付きのままトースターやグリルで片面5分、ひっくり返して5分焼く

2.器にのせ、片面の皮をむいてシナモンシュガーをお好みでかけてれば完成

お好みでシナモンシュガーの代わりに、チョコレートソースやきな粉などをかけてもおいしいです。皮をむいて食べやすい大きさにカットしてから焼いてもOK。

フライパンでも焼くことはできるので、ぜひ試してみてください。

フィリピンの定番おやつバナナトロン

バナナの産地であるフィリピンでは、バナナを春巻きの皮で巻いて揚げた、バナナトロンというおやつがあります。サクサクの春巻きの皮に、トロっと熱々のバナナがたまらない美味しさです。

特別な材料もいらないので、ぜひ試してみてください。

用意するもの

  • バナナ(2本)
  • 春巻きの皮(4枚)
  • 水溶き片栗粉(小さじ1)
  • 砂糖(適量)
  • 油(適量)

1.バナナの皮をむき、長さを半分にして縦に2等分し、砂糖と混ぜ合わせる

2.春巻きの皮にバナナ1/2本分をのせて包み、水溶き片栗粉でとめる(それを4本作る)

3.180℃の油で2分ほど揚げ、きつね色になったら油をきって盛り付ければ完成

砂糖は上白糖やグラニュー糖でもいいですが、黒砂糖やきび砂糖を使うと優しい風味になります。シナモンシュガーを使うのもおすすめ。

疲労回復に整腸効果!イライラ防止にも?効果アップの食べ合わせ

せっかく栄養豊富なバナナを食べるなら、さらに効果アップするような食べ方をしてみましょう。3つの食べ合わせをご紹介しますので、自分の目的に合わせて食べてみてください。

疲労回復には豚肉!

バナナの糖質は即効性のエネルギー源です。豚肉に含まれるビタミンB1によって、より効率的にエネルギーに変換されます。

別々に食べてもいいですが、ここではバナナの肉巻きレシピをご紹介します。意外かもしれませんが、バナナの甘味が豚肉の味を引き立ててくれる、相性の良い組み合わせです。

用意するもの

  • バナナ(1本)
  • 豚肉(ロース8枚)
  • わさび(適量)
  • 醤油(大さじ3)
  • みりん(大さじ3)
  • 片栗粉(小さじ1)
  • 水(大さじ1)

1.フライパンに醤油とみりんを入れて火にかけ、沸騰してきたら水で溶いた片栗粉を加え、とろみが出るまでかき混ぜる

2.バナナは皮をむいて8等分にカットし、わさびを断面に塗る

3.豚肉を広げてバナナをのせ、くるくると巻いていく

4.耐熱容器に3を入れて、レンジで3分温める

5.皿に4をのせ、1で作ったタレをかけて完成

わさびは苦手な人はなくてもいいですが、アクセントとなってより美味しく食べることができます。ぜひ一度試してみてください。

腸内環境を整えるバナナヨーグルト

バナナとヨーグルトを一緒に食べる方は多いのではないのでしょうか。ヨーグルトと相性の良いバナナは、美味しいだけでなく、整腸効果も高まります。

そこにはちみつをかけると、さらに整腸効果がアップ。バナナの食物繊維で腸内をキレイに掃除し、ヨーグルトで善玉菌を増やし、はちみつに含まれるオリゴ糖が善玉菌のエサとなる、まさにお腹の調子を整えるには最適の組み合わせ

たんぱく質と脂質を含むヨーグルトをプラスすることによって、栄養バランスもよくなります。バナナの自然な甘みが、ヨーグルトの酸味を和らげ食べやすくしてくれるため、ヨーグルトの酸味が苦手な人にもおすすめ。

牛乳とバナナでイライラを鎮めて安眠

幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンは、神経を安定させ、リラックスを促し、心地よい睡眠を得るためには必要不可欠な存在です。

バナナには、そのセロトニンの分泌を促すトリプトファンが多く含まれており、さらにマグネシウムとカリウムが昼間の活動によって活発になった神経や筋肉を落ち着かせることで、睡眠の質を良くしてくれます。

そして、牛乳には、セロトニンの分泌を促すトリプトファン、そしてトリプトファンの吸収を助けるカルシウムが多く含まれています。

そのため、イライラを防止したり、眠れない時には牛乳とバナナを一緒に食べましょう

バナナをつぶして冷凍しておいたものを、自然解凍かレンジで半解凍したものを牛乳に混ぜれば、ミキサーを使わなくてもスムージーのように飲むことができます。

また、寒い日や寝る前は、それをさらに温めて、ホットバナナミルクにして飲むのも〇。ホットにすることで体も温まり、リラックス効果をさらにアップさせることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?世界中で多くの人に食べられているバナナは、栄養価が高く、国によっては主食になるほど、人々の健康を支える重要なフルーツです。

栄養補給には朝や昼、リラックスして安眠したいときは夜、そして小腹が空いたときの間食と、バナナはどの時間帯に食べても最適。

栄養バランスの優れたバナナを食べて、健康で楽しい毎日を過ごしてください。




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